アマオケに行ってよく思うこと。(愛すればこそ諫言)

アマオケにトレーナーで行ったりお手伝いに行ったりしてあまりにも頻繁に思うことを書きます。まずは「弾く以前の問題編」です。自分のアマチュア時代の反省も込めて・・・・・・。主に弦楽器の事になります。

 

譜面のへの書き込み

一番気になるのがこれです。ほとんど例外無くどこのアマオケもボーイングや指番号が書き込んである譜面をコピーして使っています。これが問題。ボーイングが変更になっても元のボーイングを消しゴムで消せない。それで薄い芯のシャープペンシルなんかで上からぐちゃぐちゃっと×を付けて新しいボーイングを書く。これを繰り返して結局アップだかダウンだか分からない譜面になっちゃう。しかも書き方が汚いです。こんな譜面では弾けるものも弾けないです。まずコピー譜を入手したら修正液で印刷以外の文字や記号を消して、それをコピーして使うべきです。そしてボーイングや指番号はかならずB以上の濃い鉛筆で丁寧に書いて、変更があった場合は消しゴムで消してから書く。これは基本です。鉛筆と消しゴムは必ず持っていきましょう。それから製本してないっていうのもよく見ますが論外。

 

狭い

どうしてもスペースを取れない場合はしょうがないけど、弓を動かせないくらい詰めて座るものよく見ます。ティンパニーの後ろのほうがガラーンと空いているのに、弦楽器はキツキツとか。オーケストラの後ろを空けるのではなく、前(指揮者のいるほう)のスペースを空けるようにセッティングしましょう。全弓使えない状況ではまともな練習にはなりません。

 

調弦はあらかじめしておきましょう。

オーボエが出したAの音を聴いて、それからおもむろにそれぞれの弦を合せ始めたのではおそいです。オーボエの音を聴いた瞬間に「ん、低い」とか「ん、高い」とか思わなくては瞬時のチューニングは不可能です。そのためには事前に弦を4本とも調弦して自分の中のAを持つようにしておきましょう。調弦って実は難しいです。安い楽器ほど難しいです。まして初心者がうるさい中で5度チューニングをするのは不可能と思われます。自信のない人は電気チューナーで弦を1本づつ合せていきましょう。それだけでもオーケストラの音程は随分よくなるはずです。

 

松ヤニはせめて週に一度は塗りましょう

なんで?、と思うくらい松ヤニを塗らない人が多いです。しかもそれを自慢してたり。スカスカの弓では絶対いい音出ないですよ。湿気の多い日はちょっと多めに塗るのがいいです。弓全体に均等に塗るようにしましょう。でも塗りすぎは注意です。人にもよりますが私はほぼ毎日ごく薄めに塗っています。ちょっと濃いめに3回に一回でもいいでしょうし。とにかくツルツルはやめましょう。

 

楽器は綺麗にしておきましょう。

とても汚い楽器をよく見ます。大学オケなどの共用楽器に特に多いのですが、本体には松ヤニが堆積して、指板は手垢でボロボロ・・。ぜーーったいダメです。汚れって湿気ですから楽器に良くないです。音も出なくなるし楽器の寿命も縮まります。

それから最低限の調整もしましょう。駒の高さや弓の毛替え。渋い糸巻きにはペググリスを塗りましょう。また錆かかって回らなくなったアジャスターというのもよく見ますが、ネジにはクレ55-6などを付けましょう。

とにかく弾いた後には楽器を拭く。これは基本です。 

 

チェロのエンドピンは金ヤスリで研ぎましょう

これも楽器のメンテナンスに関する事です。大学の楽器など特にそうですが、エンドピンが滑って練習になってない、っていう人をよく見かけます。エンドピンの先は常にビンビンに尖らせておきましょう。

普段はカマボコ板使ってて気がつかない事もあるかもしれませんが、本番はカマボコ使わない訳ですしね。

 

 

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