今晩の定期を聞いて 投稿者:Todo 投稿日:2008/05/24(Sat) 00:00 No.692 | |
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初めて投稿します。今晩定期演奏会聴いてきました。 モーツァルト40番。古典的な形式美を重視した演奏。適切な速さ、インテンポで淡々と進んで行く中に、ほのかなロマンが漂ってくる演奏。尾高さんはゆったり目のテンポで引き締まった音楽を作る。かっちりと音楽を作りながらも、フレームの大きな音楽を聴かせてくれる。終楽章もことさら誇張することなく、沈み込むこともない、形式のしっかりした余韻の美しい演奏。 マーラー4番。尾高さんの緻密な指揮が冴える。メリハリのきいた1楽章。ホルンの橋本さんがすばらしい!ヴァイオリンとヴィオラの掛け合いの楽しい2楽章。ヴァイオリンはもちろんよかったがヴィオラがすてきだったでも尾高さんが一番気合いを入れていたのは3楽章ではないか。中間部はテンポを落としじっくりと沈み込む。いつも尾高さんのアレグロは遅めだが緩徐楽章は早めである。こんなにじっくりと歌うのは珍しい。4楽章のソロは天羽昭恵。キンキンしない柔らかい美声でこの曲にぴったり。天上の音楽を楽しめた。 尾高さんはいつもレベルの高い演奏を聴かしてくれる。札響もそれに応えていると思うが、いつも残念に思うのはヴァオイリン。全体的に鳴りが浅く、特に高音の強奏は安っぽい音がする。ボーイングのせい?大平さんがコンマスの時は特に、弓づかいの小さい人が多いのが大平さんのダイナミックなボーイングと比べて目立つ。それとも楽器が悪いのだろうか? 尾高さんはマーラーとブルックナーを必ず1曲ずつ定期に取り上げてくれる。2月にはブルックナーの4番が予定されていて、嬉しい。今年の9番が今ひとつだったので期待したい。 (9番は難しい曲だ。娯楽性や耳障りのよい美しさがほとんどない曲である。予習の必要な曲である)その点4番はまだ気軽に聞ける。ブルックナーにしては旋律も美しい。今から楽しみ!! |
| Re: 今晩の定期を聞いて ライブラリアン - 2008/06/04(Wed) 08:38 No.693 | |
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私は土曜日のマチネーを聴きましたが、マーラーが終わった後、拍手までかなり静寂な余韻がありました。3月定期は聴けなかったのですが、ゴーシュを読むと残念なフライング拍手が話題となっていました。派手に終わる曲ならそれも許されると思いますが、4番のような曲は、じっくりと余韻を楽しみたいものです。 東京に住んでいた頃N響をよく聴きましたが、N響定期のフライング拍手はひどいものでした。最近のN響アワーを観ていても変っていないと思います。その点今回の定期は、マチネーで中学生が大勢入っていても、よく長い余韻が創られました。
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