10月24日
今日は今回の旅行の中でもっともハードと恐れられていた日です。ロンドンからバスでスォンジーに向い演奏会、そして当地でのウエルカムパーティーです。バスでの移動距離は3時間弱の予定だったのですが、渋滞で実際は4時間かかりました。途中から遠浅とういうか干潟のような海沿いの風景になり、海と反対側はなだらかな丘が続いています。道東の風景に良くにていました。上の写真は途中休憩によったパーキングエリアで撮ったバスの写真です。 パーキングエリアは広くて綺麗でした。ファーストフードが入っていました。写真はバイオリンの三原さんとコントラバスの藤沢さん。 ホテルの窓から見たスォンジジーの街。海沿いの街です。北海道で言えば釧路を連想するようなたたずまいです。と言ってもさすが英国だけあってまちなかにいきなり廃墟になった古城があったり、超古い教会があったりなかなか歴史を感じさせてくれます。バスがホテルに着いたころからすさまじい雨に襲われました。普段から天気は悪く雨が多いそうですが、今日のような雨は珍しいとのこと。ちなみにこれを書いている夜中の12時30分、このロータリーに珍走団がいてうるさいです。やはりどの国にもいるのか・・・・、 荷物を置いて各自昼ご飯を食べると再びバスでホールに向かいました。ちなみに昼はホテルの向いにあった2階建スーパーに入っていたレストランでフィッシュアンドチップスを食べました。すごく油っぽかったです。 上の写真はホールの外観です。この街にこんなイケてるホール?と思うほど荘厳な外観です。 ホールのロビーに貼ってあった札響のポスター。このポスターはあちらこちらで目にします。かなり宣伝が行き届いているみたいです。 超イケてるホールでリハーサルに臨む札響。古くてそんなに大きくはないのですが、伝統と格式と地元に愛され大切に育てられてきたという雰囲気が柱の一本一本に染みこんでいます。尾高さんからリハーサルの時に聞いた話しですが、このホールはとても音響がよくBBCウェルズ響などのCD録音もよく行っているそうです。 舞台上から見た客席。キャパは1100です。雛壇が高くてパーカッションの席は普通の住居の2階くらいの高さになります。 リハーサル前の木管セクション。 今回の旅行には医者が同行していますのでとても安心です。写真の女性は小林淳子医師。先生も当ホームページをご存じだったとのこと(^^)。旅行中に一回くらい病気になってみるのもいいかも(笑) 開演15分前の客席。当然ながらみんな外人(笑)。尾高さんのお話どおりお年寄りが多いです。演奏会中の写真をお見せできないのが残念。弾いているもので・・。そのうち事務局ホームページやUHBのテレビでご覧になれると思います。 今日のプログラムは、シベリウス/フィンランでィア、バイオリン協奏曲、マーラー/交響曲第4番でした。ホールは予想通りとても良い響きでした。グワーンとヘビーな音で柔らかくて。日本のホールにはちょっとない音です。演奏が終わるたびに物凄い拍手と足踏みでした。お客さんが皆笑顔なのがステージの上からだとよくわかります。とても暖かい聴衆でした。これが話にきくヨーロッパの聴衆というやつか・・、と思いました。 スォンジーは毎年やっている音楽祭の最終日で、札響の公演に合せてわざわざ音楽祭の日程を今年だけ変えてくれたそうです。1100人のホールは超満員でした。音楽祭期間中にスォンジーを訪れたデトロイト響やBBC響、その他英国内オケや室内楽などを押さえ、札響が一番客が入ったそうです。 ウエルカムパーティーで尾高さんと真貝さんと私で記念写真。尾高さんがおちゃめな事をしています(笑)。パーティーはホールの建物にある広間で行われたのですが、身動きできないほど盛況でした。地元の方たちが料理を持って団員たちに振る舞ってくれました。場内が混んでいて廊下に出てビールなどを飲んでいる団員たちに「あなたたちのためのパーティーだから楽しんでんね」などと言いながら沢山のお客さんが料理の皿を運んでくれたりしました。とても暖かい人たちでした。これが噂に聞く欧州の聴衆か・・・。恐るべし。 撤収に勤しむ札響裏方の勇姿。皆がパーティーに出ている間に本当にご苦労様です。地元のスタッフを指示しながら作業する姿はとても頼もしかったです。
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