10月28日
今日はベルファストで演奏会の日です。日曜日なのでマチネ(昼の演奏会)でした。10:30からリハーサルが始まりました。ホールは街の中心部にあります。ホテルから歩いても15分ほどの距離です。ホールの外観はとても近代的でガラス張りの外壁は少しだけ”キタラ”を思わせます。アイルランド風の歴史的建造物の並ぶ街並みからは少し違和感を感じます。
リハーサル直前の札響。ホールはアリーナ式です。キタラより二周りほど小さいです。キャパは調べていませんがみたところ1500〜600といったところでしょうか。 舞台側から見た客席。写真左はチェロの角野さん、右は私。リハーサルの前は舞台上にみんな乗るとうるさいので、このように客席で練習してたりします。
リハーサルが終わって本番までの時間を過ごす楽員。このホールは客席はひろかったのですが、舞台裏や楽屋が異様に狭いです。しかもトイレが一人用のが一つしかなくて閉口しました。バックステージが狭いというのは演奏者にとって非常にストレスです。ホールを設計する人には是非考えてほしい要素ですね。
本番前。ロンドンで買った超ガラの悪い本番用ワイシャツを着て大満足の二人。向かって左はコントラバスの飯田さん、右はチェロのエキストラの篠崎さん。燕尾から見える部分だけ白くて隠れるところはシルクの花柄になっています。私も一瞬欲しいと思ったのですが、あまりにもキャラクターと逸脱しているので止めます(笑)。
演奏会終了後何人かで中華レストランに行きました。この街には中華街と呼べるほどのものはありませんが、中華屋が何件かあるエリアがあります。覗くとどの店にも札響の楽員がいます。ベルファストの需要と供給のバランスを崩してしまったかと思うほどです(笑)。 今日の演奏会は武満のスター・アイル、シベリウスのコンチェルト、マーラーの4番でした。そろそろ英国の環境にもなれてきて締まった演奏だったと思います。 お客さんの入りは多いとは言えませんでしたが、客席はこの街のハイソサエティーがドレスアップして集合したような華やかさと、洗練された雰囲気がありました。演奏会前にクイーンズ・ユニバーシティーの先生が挨拶に立たれたのですが、「ようこそ、ベルファストへ」の言葉に客席から大きな拍手と歓声が上がりました。 終演後は盛大な拍手と口笛(?)、ブラボー(のような)かけ声、そしてスタンディング・オベーションをしている人がたくさんいました。遠いところまで来た甲斐があったというものです。 竹澤恭子さんのコンチェルトもいつもながら素晴らしかったです。余談ですが竹澤さんって坂本冬美に似ていると思うのは私だけでしょうか・・。うっとりと聴き惚れてしまいます(^^)。 先述のクーンズ・ユニバーシティーの富田様からメールをいただきました。楽員たちに伝えて欲しいとのこと。ここにご紹介します。 ============================================================= 荒木様、 ベルファスト、Queen's
Universityの富田庸です。今日のトークをした者です。 ぼくの学生も沢山きてたので、実に鼻が高いです。(^^;) オケの皆様に宜しくお伝えください。残りのツアー、頑張ってください。 富田 庸 ============================================================= |