04年の札響Topic's格納庫
当日は、楽員20数名のほか、尾高杯スポンサーの尾高忠明氏、専務理事、事務局長以下事務局員で、訪れたボーリング場は貸し切り状態となりました。
来る12月某日”尾高杯ボーリング大会”が開かれます。練習場に貼られた参加者を募る貼り紙。(と、たまたまいあわせた公式キャンギャル辻彩子さん) で、その貼り紙の赤枠で囲った部分を拡大↓ 尾高杯の様子は後日ご報告します。お楽しみに。
今日は毎年クリスマス近くなるとキタラホールの中庭に置かれる巨大クリスマスツリーの点灯式でした。札響ブラスセクションのファンファーレとともにキタラ館長前和男氏、本日タクトを取る札響正指揮者高関さんらによる点灯式が行われました。 最近の定期演奏会、名曲コンサートでは楽員による開演前ロビーコンサートが開かれます。すっかり恒例になりました。実はこのロビーコンサート、2年前始めた当初はやり慣れた室内楽曲を10分ほど披露する程度で・・、というつもりが、回を追うごとに各グループとも負けじと懲りはじめ、今ではかなり練習を積んだ気合の入ったものをやらないと許されない内部事情です。少しだけ辛いです(笑)。 今回は本プログラムでやるリヒャルト・シュトラウスの「23弦楽器によるメタモルフォーゼン」の近年発見された7重奏版をやりました。非常に難しかったのもありますが、スコアのみでパート譜が出版されておらず、そこまでやるか!、と我ながら呆れつつも手書きでパート譜を起しました。
そのようなわけで、最近の定期演奏会は本プログラムだけではなく、聴きどころ多数です。是非少し早めにキタラに足をお運びくださいませ。
わたしが子供のころ、目を輝かせて札響を聴いていた頃の、あのメンバーの多くが一堂に会すのが定年パーティーであります。昨日などはひょっとして、現役の数よりOBの方が多かったのではないでしょうか・・。ざっと数えただけでOBは優に30人を越えていました。歴史ですね。 そろそろ札響OBオケ発足などいかがでしょうか?諸先輩がた・・。
水谷夫妻の事は、わたしも札響に入団するはるか以前から知っていましたし、とても存在感のある方たちだっただけに、札響の一つの時代が終わったな・・、と大きな時の流れを感じました。今日の定期演奏会では指揮の高関さんに紹介を受け、オーボエの宮城君から花束贈呈。聴衆とオーケストラから寄せられる盛んな拍手に笑顔で応えておられました。
7月9日に市内某ホテルにおいて、楽員主催のパーティーが行われました。タイトルは、「光明さんありがとう 札響LOVE & SMILE PARTY 光明さん、西村さん歓送迎会 With 尾高さん音楽監督就任記念」(笑) パーティーは盛大に行われました。みんな楽器を持ち込んで隠し芸や大合奏などすごい事になりました。ホテルの方は目が点だった様子・・。 左から、新専務の西村さん、尾高さん、佐藤光明さん。尾高さんに招きあげられ、新旧専務のトランペット演奏と尾高さん指導による、パーティー即席オーケストラの指揮も披露されました。 会が終わって楽員たちに握手を求められる光明さん。この凝縮された1年6ヶ月に対する思いは尽きません。この人がいなかったら札響の今の姿は全く違ったものになっていたに違いありません。札響はまだ再建途中であり、この早すぎる人事異動に当初驚きと納得しかねるものを感じましたが、新専務の西村さんは営業畑を歩んできた逸材とのこと。また、光明さんは道新に事業局長兼道新文化事業社社長として戻ります。異例の抜擢とのことです。道新の役員、しかも札響と非常に縁の深い部署でもあり、今後も札響を強力にバックアップしてもらえるものと思います。 長年空席だった音楽監督に尾高さんが就任し、新専務理事を迎え、光明さんは強力な部署で道新に復活。また近く空席だった事務局長が決まる予定です。ステージの上だけではなく、運営・経営が磐石であることはオーケストラにとって欠かせません。今の良い流れを確実なものにしていく事が大切だと思います。
3日の練習日、楽員向け就任の挨拶では、「音楽監督という名前は偉そうで好きではなく、楽員と同じ立場、視点で音楽作りをしたいとの思いから、今までどの団体から要請があっても固辞してきた。しかし、昨年来札響経営陣、関係者から、”新しい形の音楽監督があってもいいじゃないか”との再三の要請があり受けることにした。音楽監督になり責任は増すが、楽員との関係は今までと変わらずやっていきたい」とのお話しがありました。 今日(5月5日)はキタラで「子供の日コンサート」。就任して最初の演奏会になりました。会場は満席で、「未完成」、「新世界」、「運命」の三大シンフォニーはオケも熱演でした。尾高さんが常任指揮者に就任して6年。今後、音楽監督に就任されて札響との関係が今まで以上のものに発展するよう、楽員として努力しますし期待したいです。
P.S.監督という呼び方が嫌いと言われると、つい呼びたくなりますね(`▽´) 「監督!、今日の練習はランニングからですか!?」
終演後の交流会はホテルルーシスで行われました。下の写真は札幌市長になった今も札響くらぶの会長を続けておられる上田文雄氏の挨拶の様子。会員、楽員共に過去最高の参加人数だったのではないでしょうか。とても盛大な交流会でした。 指揮の西本智美さん、佐藤光明専務理事などが挨拶に立ちました。他に衆議院議員の小林千代美さんが挨拶にたたれましたが、なんとフルートの森さんの弟子だそうです。とても気さくなかたでした。 現在札響くらぶの会員は500人ほどです。質、量ともにこれだけの応援団を持つオーケストラはそうはないのではないでしょうか。新しく立ち上がる”札響ボランティア”にはCDやグッズの販売を手伝っていただく事になっていますが、札響くらぶには札響のサポーターとしてさらに強力に存在し続けてほしいです。
玉木亮一さんです。千歳高校を卒業後、東京音大に進み卒業後渡米。オハイオ州、アラバマ州の音大を経て札響に入団しました。50人近い受験者を勝ち抜いた猛者です。(プロのチューバ吹きってそんなにいるの!?、と素朴に思ってしまいますが、一つのオケに定員一人。なんて過酷な楽器なんでしょう・・・) さて、千歳育ちの玉木さんは現在26才。「札響を聴いて育ち札響に憧れ、恩師の後を継いで入団できた事をとても嬉しくおもっています。頑張ります!」とのコメント。好青年です。 今日、入団初の演奏会は子供ための演奏会だったのですが、楽器紹介もバリッとこなしてくれました。4月の定期はショスタコーヴィッチの「革命」です。チューバも活躍する曲です。乞うご期待。
尾高さんは普段病気などになってかなり辛い状態でも本番はもちろん、練習も絶対に休まない人なので、よほど辛かったのだと思われます。今回はドクターストップがかかりさすがの尾高さんも断念。高関さんが2時間のリハーサルのみで本番を見事にこなしました。しかも暗譜で!。掲示板にも書きましたが、尾高さんと高関さんのミックス味の演奏などめったに出来るものではなく、貴重な体験でした。演奏会もうまくいったので怪我の功名と言っていいのかな、と思います。 尾高さんの病状は快方にむかっているとの事でしたが、未だ入院中で東京公演も高関さんの指揮で行われました。前売券は完売。僅かな当日券にも長蛇の列が出来るほどの盛況ぶりでした。正直「なんで??」、と思いましたが(笑)、ありがたい事です。東京での札響の評価が高まった、と解釈しておきましょう。札響くらぶの方たちはじめ、札幌からも多くの方がわざわざ聴きに来てくださいました。長蛇の列を写真に撮ることを思いつかなかったのが悔やまれます。 空席の全くない満席のホールは熱気に包まれており、おのずと演奏にも力が入ります。マーラーが終わった瞬間の拍手と歓声はすごかった!。 来年からはサントリーホールでの公演は10月になります。3月はすみだトリフォニーホールと年2回の東京公演になります。東京周辺の方はぜひお越しください。
香川さんは35年間札響のチューバセクションを一人で支えてきました。本当にご苦労さまでした。後任には香川さんの愛弟子の千歳出身玉木さんが46人もの応募があったオーディション(今回はカーテンごし審査だった)で見事選ばれ、香川さんも大満足。写真は2月定期演奏会でステージで花束を受けて聴衆の拍手に答えた直後のステージ裏で撮影。3月定期は「天地創造」でチューバがないので、2月定期が最後の定期でした。 ●桜庭茂樹さんは首席チェロ奏者として6年間在籍。札響との契約が終わり退団となりました。今後は東京で活動されるとのことです。 ●最年少コンサートマスターで話題をよんだ田島さん(通称:たじりん)は、留学してさらに腕に磨をかけたいとの本人のたっての希望で今回退団となりました。もちまえのほのぼのキャラと美しい音色で人気を集めていただけに残念です。さらに大きくなって凱旋する日を楽しみに待ちます。3月ほくでんでのブラームスのコンチェルトは素晴らしかったです。下の写真は送別会でヴァイオリンセクションから餞別とプレゼントを受け取っているところ。(左端より、たじりん、菅野まゆみさん、三原とよくん)
11日に行ってきました。素晴らしい写真展です。一流の写真家は姿だけでなく人となりまで写すといいますが、ひとりひとりの性格まで映し込んでいるような写真に圧倒されました。肖像写真と演奏している最中の写真が全員分展示されています。 演奏している最中の写真は音が聞えてきそうな臨場感と迫力があり、われながらカッコイイです(笑 非常に密度の高い空間です。写真好きの方も音楽好きの方も、是非足をお運びください。後悔しません。
P.S.ファクトリーってなんであんなに分かりにくい迷路みたいな建て方したんでしょうね。行くたびに迷います。一番西側の建物の入り口から入ってエスカレーターに乗らずにエレベーターで3階に行くとよいです。
パーティーには多くの定期会員はじめ、上田札幌市長、菊池新理事長(道新社長)など、政財界からも多数ご出席いただき、楽員はタキシードのまま出席しました。それにしても600人ですよ。札響の楽員ひとりひとりのスライドがエンドレスで映し出され、札響全影の巨大たれ幕。実に色々な方とお話しでき収穫大でした。 しかし、何というか。最近の札響の動きは激し過ぎてさすがのわたしもウォッチしきれません。札響本体とは別に毎日のように別働隊が小アンサンブルで市内・道内の様々なイベントに参加していますし、最近あったことを思いつくままに挙げると、12月26日札響第九のCD発売(連載中の道新エッセーにも書きましたが、昨年のチクルス最終日の楽員にとって思い入れの非常に強い演奏会のライブ録音です)。北海道名曲アルバムは随時放送されていますし、第2弾の録画がはじまります。札響の新しいキャラクターの名前が公募で”ピリッキー”に決まりました。1月9日〜18日サッポロファクトリーで札響アドバイザリーグループの一員である写真家、佐藤雅英氏の「札響を撮る」展が開催されます。楽員のナマの表情を激写した写真展です。札響が出演する番組の他、個々の楽員もテレビやラジオ、新聞等に頻繁に出演しています。まだまだありますが、枚挙に暇がありません。その辺のところ、オフィシャルサイトの「楽員・事務局通信」というコーナーでかなりの部分が事前に告知されていますのでご覧ください。 今日のパーティーでつくづく思ったのですが、札響を取り巻く環境はこの1年で本当に変わりました。色々なところで書きましたが、昨年の今ごろ誰も予想できなかった光景です。市民・道民、政財界の強力なバックアップを肌で感じます。しかし、ゆめゆめ肝に銘じなければならないのは10年後に今日を振り返って「あのパーティーは何だったんだ・・・」とならないこと。 今日のパーティー含め色々な場所で言われるのが「楽員が変わった」ということです。私個人はあまり変わったつもりはないので、それを言われると僅かばかりの悔しさを感じるのですが、ひとたび歯車が狂うととんでもないことになるということだと思います。これからは今のこの状態をどれだけ維持できるか、にかかっています。再び歯車が狂わない様、謙虚に、時としてしたたかに社会と共生していくこと。それを上手にアピールしていくことが大切なんだと思います。 |