05年の札響Topic's格納庫

札響Topic'sにもどる

札響NOW〜第２回〜「新コンサートマスターに聞く」（'05.11.12） 札響NOW第２回目の今回は６月に就任したコンサートマスター、伊藤亮太郎さんにご自身のことや今後の抱負などを語ってもらった。 ●札響NOW第二回●←ここをクリック 伊藤亮太郎さん　キタラ楽屋にて トロンボーンの真弓基教さん定年退職（'05.6.19） ６月末をもってトロンボーンの真弓基教さんが定年退職になります。定期演奏会は１８、１９日が最後でした。真弓さんは１９７０年入団以来、首席トロンボーン奏者、定年時は副首席奏者を務め、３５年に渡りセクションを支えてこられました。最後となった定期演奏会では指揮者の岩城さんに舞台中央に招き寄せられ、花束を受けとり、客席からの盛んな拍手に答えていました。写真は19日終演後にステージ上でのトロンボーン・チューバセクション。左から２番めが真弓さんです。また真弓さんは若い頃柔道家になりオリンピックを目指すか、芸大に進みトロンボーン奏者になるか迷ったという経歴の持ち主。体力も気力もまだまだ若者を圧倒する真弓さんが定年退職とは不思議な気がします。長い間お疲れ様でした。 終演後トロンボーン・チューバセクションで。左から２番目が真弓さん。 札響NOW〜第１回〜「札響ワークショップ」（'05.6.15） シリーズになる予定の”札響NOW”。第１回は札響ワークショップです。札響ワークショップの黎明期からの中心的存在である大垣内（パーカッション）、島方（ホルン）両氏へのインタビューはじめ、市内小学校で行なわれた実際のワークショップを写真で綴り、札響ワークショップの今をご紹介いたします。 大垣内（左）、島方（右）両氏へのインタビューがあります。 ○札響NOW Vol.1○ 　（←ここをクリック） ２公演化初の定期演奏会（'05.4.29） 札響の定期演奏会がこの４月から２公演化され、２８日１９時、２９日１５時に開かれました。定期演奏会２公演化は地方オーケストラで2000人規模のホールで行っているのは大阪フィルのみです。改革元年の一昨年からは定期演奏会は定期会員・維持会員でほぼ完売に近い状態で当日券枠は100席に満たない状態ではありましたが、はたして札響が行って集客の面で成功するのか、倍とは言わないまでも１．５倍の聴衆を集める事ができるのか、。特に当初、２日目の昼公演の売り上げが伸び悩み、大きな心配を抱えての２公演化でした。 しかし、２８日は1301人、２９日は1832人と予想をはるかに上まわるお客さんに来ていただけました。（法人会員・維持会員などにチケットは売れているのに席が空いているとこう事があるため）特に２日目は定期演奏会としては過去最高の入場者数を記録し、正直驚きました。営業的な努力、ピリッキー初め関係各位のご協力、そして札響がここ２年行ってきた様々な取り組みが受け入れてもらえたのだと嬉しい限りでした。 演目は尾高惇忠/オーケストラのための「肖像」、ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲　Op.43、チャイコフスキー/交響曲第6番 ロ短調　Op.74　「悲愴」。指揮は尾高忠明、ピアノはウラディミール・フェルツマンでした。悲愴の後、定期演奏会では大変異例なことですが、音楽監督の尾高さんがマイクでお客さんに感謝の言葉を話しました。 　 首席チェロに新入団員（'05.4.10） ●４月1日付けで石川祐支さんが特別契約でチェロ首席に就任しました。石川さんは1976年生れ。東京音大を卒業後、日本音楽コンクール第一位、黒柳賞受賞。東京交響楽団に首席奏者として入団。セントラル愛知定期演奏会、東京交響楽団、東京都交響楽団等などと協演、と華やかな経歴の持ち主です。札響はチェロ首席が不在になってちょうど1年ですが、石川さんにはその間何度かゲスト首席として登場してもらい親交を深めておりました。「（ゲストとして）札響に呼んでもらううちに札響と札幌の街がどんどん好きになっていった。父が北大出身で縁のある土地。運命でしょうか。このたび誘いを受けすぐに決意した」との嬉しい言葉。しかしながら「極寒の地とは言葉で聞いて知っていたが、まさかここまでとは・・・・」と苦笑い。今ごろ気付いても遅いです（爆）。今年の札幌は例年にない大雪ですが、実はいく先々で観測史上最大の大雪に見舞われる”雪男”なのだそう・・。「自然に触れ、東京に無い広い景色の中で生活し、人間的にも音楽的にも大きくなりたい。オーケストラの礎を築のはやはり低弦。貢献できるよう頑張りたい」と抱負を語ってもらいました。３月定期のオネゲルでは柔らかく上品な音色で素晴らしいソロを聴かせてくれました。今後益々期待したいですね。 石川祐支さん（’０５．４．１０撮影） 首席トランペットとヴァイオリンに新入団員（'05.4.1） ●４月１日付けでトランペットとヴァイオリンに新入団員が入りました。まずトランペットに入団した福田善亮さんのご紹介から。福田さんは日本屈指のトランペット奏者として有名ですね。小学校３年から美深、江差、函館と北海道内に住み、北海道をこよなく愛する道産子です。高校生から杉木峯夫氏に師事し東京藝術大学卒業後は、新日本フィル、東京都交響楽団の首席奏者を務め現在に至りました。東京都交響楽団には１９年在籍したそうです。「北海道には必ず帰って来たかった。道内のお客さんの前で演奏できるのは幸せ。今までの人生は修行。これからが本番！」と意気込みを語ってくれました。今日の札響楽員としての初演奏会は「ウィリアム・テル」のスイス軍の行進で幕を明けたのですが、ご存じ有名なトランペットソロから始まります。素晴らしかった！。う〜ん、グレイト・・。みなさんお楽しみに。 福田善亮さん（’０５．４．２撮影） ●ヴァイオリンに入団したのは佐々木倫子（のりこ）さんです。帯広出身。浦川宜也氏に師事。東京藝術大学を卒業し札響に入団しました。「ずっと札響のファンだった。札響に入団するのが目標だったので入団できてとても幸せ！（ﾊｰﾄ）。オーケストラで弾くことはもちろん、室内楽なども積極的にやっていきたい」と抱負を語ってくれました。大学院の修士課程では音楽療法を学んだので、その経験を生かし、聴いてくださる人を癒すような演奏を心がけたい。札響の印象は「皆やさしく暖かいオーケストラ。音楽にも出ているとおもいます。」とのこと。最近すっかり少数派になった道内出身者の久々の入団。期待してます。 佐々木倫子さん（’０５．４．２撮影） ●同じく４月1日に特別契約で入団の首席チェロ石川祐支さんは今回降り番のためご紹介は次回。 パーカッション吉岡幹雄さん、パーソナルマネージャーに。（'05.4.2） ’０３年に定年を迎え、その後嘱託楽員として札響に残っていた吉岡幹雄さんが、４月１日付けでパーソナルマネージャーになりました。６月までは楽員を兼務しますが、その後はパーソナルマネージャー専任となります。聞き慣れない役職ですが、欧米のオーケストラには必ずあるポストです。このたび札響にも新設されました。要するに常に楽団と一緒に動き、事務局では行き届かない業務などを事務局長に代行して行うポストです。 吉岡さんは大変多趣味な人で、マチュア無線、パソコン、オーディオなど多岐に精通しており”飽くなきヲタク様”です。パーソナルマネージャーに就任するにあたって、「皆が演奏に集中できるよう、楽員の乗り降りの管理、アンサンブル業務の段取りなど通常業務をとにかくスムーズにやりたい。しかしそれ以上に皆が健康でいられるように目を配りたい」。「な〜んてな、一番年寄りの俺が皆の健康心配するなってか？・・」と笑う豪快な人です。吉岡さんのまさに職人的な打楽器さばきをステージで見ることができるのは６月までです。くれぐれもお見逃しのないように！。 吉岡幹雄さん（’０５．４．２撮影） ヴァイオリンに新入団員（'05.3.8） ３月１日付けでヴァイオリンに新入団員が入りました。 多賀万純（たがますみ）さんです。名古屋出身。神戸女学院、愛知県立芸術大学を卒業し、フリー奏者などを経て札響に入団。入団オーディションを受けた動機は？との質問には、「２００３年、２００４年のＰＭＦオーケストラに参加し、札幌の街と札響が大好きになり、このたび札響の一員になれて超幸せ！」とのことでした。 札響の印象は？　「とても雰囲気がよく、伸び伸びやらせてもらってます」とのこと。頑張って下さい(^^)。 ※ちなみにクラリネットの多賀登さんとは親戚等ではありません。 多賀万純さん。３月４日開演前、kitaraのステージ裏で。 渡部大三郎さん定年退職（'05.2.26） ２月の定期演奏会をもってクラリネットの渡部大三郎さんが定年退職を迎えました。在籍期間２７年間。室内楽やレコーディングも非常に活発にされていたので大三郎さんの名前をご存じのかたも多いはず。ダンディーという言葉が似合う大三郎さんは団内でも存在感の大きな人でした。定期演奏会でブルックナーが終わった後、尾高さんに紹介され客席とステージ上から盛んな拍手が送られました。その後はすすきの某所で盛大な定年パーティーが催されました。長い間お疲れ様でした。淋しくなります。 定期終演後キタラのバックヤードで。

札響Topic'sにもどる